銀行のバランスシート

「銀行がみなさんから受け入れた預金は負債です」
会社の期末における財政状態(資産、負債、純資産の状態)
を示す決算書のことを貸借対照表と言い、
別名「バランスシート(B/S)」とも呼ばれています。
銀行も一般企業と同様に、
このバランスシートで考えると、
みなさんから受け入れた預金は負債となります。
当然ながら返済義務があるものだからです。
もう一度、銀行の仕事を振り返ってみましょう。
銀行の主な仕事は、
個人や企業からお金を預かる「預金業務」、
その預かったお金を必要としている個人や企業に貸し出す「融資業務」、
そして、お金の送金や受け取りを行う「為替業務」となります。
本コラムで何度かご紹介していますが、
私は1年弱、銀行に出向した経験があります。
当時勤務していた保険の代理店が、とある銀行のグループになったので、
窓口にいらしたお客様に保険の商品をご案内していました。
金融3事業は「銀行」「証券」「保険」と言われていますが、
その企業風土の違いに困惑したことを覚えています笑
一例をご紹介します。
銀行窓口で実施させて頂いた、保険相談のお客様の再訪がありました。
私は、受付横でそのお客様をお待ちして、
自分のブースへご案内したところ、支店長から、
「福田さん、そのようなことはしなくてもいいですよ」
「受付で案内しますからブースで待っていてください」
「ブースにごお客様を案内してから着席してくれれば十分です」
この一連の流れにものすごい違和感を感じました。
自分からお願いをして金融商品を紹介するために、
お客様に再訪して頂いているのにもかかわらず、
この流れでしたので、「私は私のやり方でやらせてください」と
支店長に許可を得て、受付横でお待ちしていました。
「預金は銀行にとっては負債です」

銀行の財務状況の悪化が、
直接、預金者に迷惑がかかるとは思いませんが、
お金をお預かりしていて、返却義務があることを忘れないで欲しいですね。
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