黄金株

「日本製鉄のUSスチール巨額買収計画が実現へ」
合意から約1年半、擦った揉んだの挙げ句、
買収に批判的であったトランプ米大統領が、
「翻意」、決意をひるがえしたようです。
決めとなったのは、
買収後の巨額投資と「黄金株」の発行。
買収後の巨額投資は、
今後の事業拡大へ弾みをかけるという点では納得できます。
かつての「鉄鋼国アメリカ」も中国にその覇権を取って代わられて、
巻き返しを図りたいところです。
では、もう一つの「黄金株」とは!?
あまり聞き慣れない言葉ですが、
ウィキペディアでは、
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となっています。
簡潔に言えば、
国の象徴でもあるUSスチールを簡単には買収させない。
黄金株をアメリカ政府が1株でも持っていれば、法的に拒否権が可能となり、
「金は出させるが、口は出す」
といったところになります。
しかも、取締役の過半数を米国籍のものとする、
という条項も盛り込まれています。
それでは、日本製鉄側のメリットは何なのでしょうか。
「巨額投資」と「雇用創出効果」
アメリカ側のメリットは十分に理解できます。
「アメリカ大統領のお墨付き」と「市場確保」
今回の買収劇は、トランプ大統領なしには語れません。
民主党の前バイデン大統領時代には実現できなかったことが、
ビジネスマンでもあるトランプ氏によって可能となりました。
また、日本国内の市場が先細る中、アメリカでは需要があり、
今後、東南アジア、インドなどにも拡大していくことでしょう。
アメリカの企業となれば、関税の問題にも影響していきますね。
今回、約1兆6千億円とも言われている投資は、
日本製鉄にとってどのように働くのでしょうか。
「鉄鋼王」と呼ばれた、
アンドリュー・カーネギーらが1901年に創業した、
名門企業、USスチールの再興の道を期待していきましょう!
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