貯蓄から投資へ 中編

「失われた30年」
投資はするべきかどうか、の議論の前に、
本コラムでは再三お伝えしてきましたが、
平成元年(1989年)と31年(2019年)の
時価総額ランキングを見てみましょう。
平成最後の時価総額ランキング。日本と世界…その差を生んだ30年|STARTUPS JOURNAL
グラフで見る、2022年の「世界時価総額ランキング」–50位以内の日本企業はトヨタのみ
となります。
誰が見ても明らかです。
どうしてこのような状況に陥ったのでしょうか。
それは、日本人の投資に関する考え方が大きく影響
していると思います。
・損をする
・金融や投資の知識を持っていない
・価格の変動についていけない
・ギャンブルのようなもの
などといった意見が大半を占めています。
では、貯蓄は投資ではないのでしょうか。
銀行にお金を預けておけば、
ほとんど増えないが目減りはしないので
投資ではないと断言できますか!?
銀行は、どのように預金を増やしているのでしょうか。
企業や個人に貸付をして、その利子でお金を増やすだけでしょうか。
一般の銀行は国債を買い、日本銀行はその国債を銀行からで買い、
代金を銀行に支払っているのです。
これは立派な投資ではないでしょうか。
銀行や郵便局、JAにお金を預けておけば安心という神話は、
令和のこの時代でも続いています。
金融や投資の知識を持っていなければ、勉強すれば良いだけです。
価格の変動に神経を使うのが嫌だと言っていることが、
「失われた30年」を生み出してしまったかもしれません。
絶対に損をしない投資など、世の中にあるのでしょうか。
金融や投資の知識を持っていれば明白に理解できることです。
すべてが、投資=投機ではありません。
このように考えてみると、
少しずつですが不安が解消されていきませんか。
後編では、投資をするのであれば、
どのようなものがあるのかをご案内していきたいと思います。
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