🆕 厚生年金保険制度回顧録 前編

厚生年金保険制度回顧録 前編

「ゆりかごから墓場まで」

この有名な言葉は誰もがご存知ではないでしょうか。
第2次世界大戦後のイギリスにおける社会福祉政策のスローガンです。

現在では、北欧のスウェーデンやデンマークなど、
社会保障制度が充実していることを意味し、
国民が生まれてから亡くなるまで、
国が生活を保障する考え方になっています。

「世代を超えた年金制度は成り立つのか」

ここに興味深い記事があります。

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「世代を超えた年金制度」が成り立つはずがない…その不都合な真実は「厚生年金の歴史」を知ると理解できる 「払... なぜ年金制度が危機に瀕しているのだろうか。早稲田大学招聘研究員の渡瀬裕哉さんは「厚生年金は役人の老後設計のために始まったが、それが国民全般に広がってしまった。あ...

まずは、我が国の厚生年金の歴史を知ることが重要です。

今から150年前に軍人や官僚のための恩給制度としてスタートしました。
その後も教師、警察官、職員の順番で公務員向けの年金制度として、
創設されました。
要するに国民全体ではなく、自分たち役人の老後設計のためでした。
スタート時から歪んでいますね。

第二次世界大戦中は、軍人以外で職業柄、重要な役割である、
「船乗り」そして戦況が悪化すると女性も含めた「工場労働者」にまで
適用範囲が拡大していきました。
このようにして誕生したのが、
「厚生年金保険制度」と言われています。

ここまではよろしいでしょうか。

しかしながら、戦後、この年金制度は「強制貯蓄制度」として、
負の遺産を含めて、様々な問題を抱えることとなります。

続きは後編でお伝えしていきます。

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